どうも!鯨宮です~!
今回紹介するのは多肉用の【土】についてです~!
写真出典【https://worldofsucculents.com/echeveria-colorata-mexican-giant/】
【まず初めに…エケベリアの原産地】
多くのエケベリアの原産地は水が乏しく乾燥している中央アメリカ(主にメキシコ)、北アメリカ南西部、南アメリカなどの地域です。
地面を構成する土の種類もその殆どが細かい砂利や砂などで、水はけが非常に良く、隙間が多いため土の中に多くの空気を含みます。
腐葉土が殆ど含まれておらず栄養をためておくことが出来ないので各種栄養分やミネラル成分も流れてしまいがちな環境です。
それに比べ肥沃なはずの日本では直射日光による「葉焼け」、湿気で蒸れて「軟化(ぐずぐずになること)」、風通しが悪くて「カビ」などの発生で毎年多くの多肉さん達が亡くなっています。(´;ω;`)
実際にマンションのベランダなどを利用して試験栽培している私の多肉達も梅雨などの時期に犠牲を出しています…
【犠牲を出さない為には?!】
今までの私の経験ですと土と水やり、日光どれも大切です!出来るだけ異変に気付けるように日々見てあげてください♪

大丈夫です!
土、水やり、日光の3つのバランスを考えることで今のお家に合わせた多肉栽培環境を作り出すことが出来ますのでご安心ください!
多少手間は掛かるかも知れませんが、家で必ず可愛い多肉を育てることが出来ます(*´∀`*)」
では、今回は土について順に説明します。
【多肉用土について】
私が使っているだけでも試験的なものを含めていくつかの配合があります。
目的によって注意点と配合を紹介します。
①初心者だらか多肉の管理を楽にしたい!
【細粒の鹿沼土100% or 細粒のボラ土100%】
これらの土は原産地の土を高いクオリティーで再現可能なのでとてもオススメです!(特に大阪などの湿気が多い地域の方にオススメ)
鹿沼土とボラ土の差は【値段】【硬さ】【pH】です.
比較してみましょう!
【鹿沼土】
【値段】16リットル 一般的なものは約¥400~¥700程度
【硬さ】一般的なものは少し脆い。「硬質」のものもあるが、指で精一杯潰せば潰れる程度。長く使うと崩れる。
【PH】4.0〜5.0pH 酸性 酸性やアルカリ性に偏った土では多肉の少し成長が悪くなる場合もありますがこれぐらいなら少し注意は必要ありません。
【保水力】程よく。ただし、排水性は高い。
【通気性】とても良い
【ボラ土】
【値段】16リットル 約¥600~¥1000程度
【硬さ】とても硬くて長く使える土です。指の力如きでは潰すことはまず不可能です笑
【PH】pH5~6 弱酸性 多くの植物が好むpHです!成長に悪影響を与えることはまずありません。
【保水力】程よく。ただし、排水性は高い。
【通気性】とても良い
値段と見た目を優先するなら【鹿沼土】、植物の成長や長期に渡る土の風通しの良さを優先するなら【ボラ土】です!
【注意点】非常に水が乾きやすいです。出来れば底面給水で土の下だけを定期的に湿らせてください。
難しい場合は上からの水やりでも大丈夫です!詳しくは後日の記事で説明致します。
アレンジ!
私は出品用の作品には【ボラ土】を使って、表面にだけ【鹿沼土】を使っています。こうすると両方のいいところ取りが出来ますので私一番のオススメ!
②葉挿しした多肉を早く成長させたい!
【ボラ土 4(鹿沼土ok):バーミキュライト 4:ビートモス 2:くん炭 2】
葉挿しの場合ですと、根を深くまで下ろすまでかなりの時間がかかってしまいます。
つまり、お水を吸えるのは土の表面のものだけと言うことです。
なるべく水を表面に留まらせながらも、余分な水がなるべく早く蒸発するように考えた土です。
ボラ土以外のそれぞれの土の特性を見てみましょう!
【ビートモス】
【値段】15リットル 一般的なものは約¥850~¥1200程度
【硬さ】ふわふわしています。水苔や植物が堆積して作られる土です。
【PH】ph3.8~4.8程度 強酸性 多肉に使うときは量に気をつけましょう!
【保水力】とても高い。湿気に弱い多肉に使用するには注意が必要です。
【通気性】高い。
【バーミキュライト】
【値段】15リットル 一般的なものは約¥600~¥1000程度
【硬さ】ふわふわしています。苦土蛭石(くどひるいし)などを細かく砕いて高温で焼いたものです。
【PH】pH 6.0~7.0 中性~弱酸性 多くの植物が好むpHです!成長に悪影響を与えることはまずありません。
【保水力】高い。湿気に弱い多肉に使用するには注意が必要です。排水性はとても高いです。
【通気性】高い。
今までくん炭を使用していて特に問題はありませんでしたが、実験で病原菌を逆に増やしてしまう可能性が浮上したので一旦保留です。
【くん炭】
【値段】15リットル 一般的なものは約¥600~¥900程度
【硬さ】ふわふわしています。籾殻を燻して作った素材です。
【PH】pH8.0~9.0 アルカリ性 配合する際には量に注意が必要です。
しかし、アルカリ性であることから殺菌力があり、良い微生物を増やす働きがあります。
【保水力】高い。湿気に弱い多肉に使用するには注意が必要です。排水性は高いです。
【通気性】高い。
お好みによって土の配合を少し変えるのもいいと思います!
【注意点】水が表面に留まる時間が少し長いので、風通しの良い場所での使用をオススメします。扇風機をつけるのもとても良いです!
水やりの頻度は少なめに!葉挿しが500円玉程度大きくなったら植え替えて管理すると良いでしょう。
アレンジ!
私が葉挿しで使っている土ですが、紹介していますこの葉挿し用の土の下に通気性がかなり高い【ボラ土】や【鹿沼土】を鉢の半分程入れてその上に使用しています。
こうすることで必要のない下部の水分がスムーズに排水出来ますのでオススメです!
③湿気がとても多い土地で多肉植物を育てたい!
【川砂 or 真砂土(山砂) 100%】
保水性を殆ど無くした土です。韓国でも有名な配合ですね。
沖縄、九州、大阪…日本の殆どの地域は湿気が多いので重宝すると思います。
排水と通気性を重視しているので、多湿な環境でも多肉が元気に育ってくれます!
【川砂】
【値段】10リットル 約¥500~¥1000程度
【硬さ】岩が削れたり摩耗して出来た砂なので硬い。
【pH】pH6.0~7.0 中性 広い範囲の植物で利用可能です。
【保水力】とても低い。排水性もとても高い。
【通気性】とても良い
【真砂土(山砂)】
【値段】10リットル 約¥500~¥800程度
【硬さ】岩が削れたり摩耗して出来た砂なので硬い。
【pH】pH5.5~6.5 弱酸性 殆ど中性寄りですので植物が喜ぶpHです。
【保水力】とても低い。排水性もとても高い。
【通気性】とても良い
【注意点】蒸れてしまったりすることはとても少なくなりますが、
保水性が殆どありませんので水切れには要注意です!
暑い日などは頻繁に多肉の葉を良く観察して水やりを行ってください。
アレンジ!
排水性がとてもいいので水やりに不安がある方は、
①【川砂 or 真砂土】を底半分に入れて、
②1cm程ビートモスか腐葉土などを入れて、
③その上に川砂をもう一度入れるなどする
と【川砂 or 真砂土】鉢の保水性が少し増します!