本記事は多肉植物の害虫「カイガラムシ」についての内容になっています。
多肉植物を育てていると、白い粒の様なムシを見かけたことはないでしょうか?
それは「カイガラムシ」といって、多肉植物の栄養を吸ってダメにしてしまう害虫です。
植物につく害虫といっても種類がたくさんありますから、こういったカイガラムシの駆除の方法を知らない人も結構多いのではないでしょうか。
「カイガラムシの駆除方法ってどんなのがあるんだろう?」
「多肉植物に殺虫剤は使っても大丈夫?」
「カイガラムシに効く薬について知りたい。」
今回はこういった要望にお答えして、
カイガラムシの駆除方法・おすすめの殺虫剤をご紹介したいと思います。
<目次>
多肉植物の害虫|カイガラムシの駆除方法3選!
駆除方法といっても、いくつか種類があります。
カイガラムシの繁殖具合に分けて、軽度~重度までで段階別にご紹介します。
1.<軽度>道具を使ってカイガラムシをはがす
一番お手軽な方法で、ぱっと見てカイガラムシが数匹くらいしか付着していないときにおすすめです。
爪楊枝・ピンセット・ヘラといった道具の先端を使って、付着部分からはがしてしまいましょう。
ただし、多肉植物本体を傷つけないように注意しましょう。
傷つけてしまうと、大きなかさぶたになって見栄えが悪くなってしまいます。
2.<中度>水に漬けて取り除く
お手軽な駆除方法として、多肉植物の株を水につけてしまうという手法もあります。
この手法は、カイガラムシが増えてきていて、取り除くのに手間がかかりそうな時におすすめです。
具体的な手順としては、台所洗剤などの界面活性剤を入れた水に漬け、浮いてきたカイガラムシを取り除くだけです。
そして駆除が終わった後は、株をしっかり乾燥させてあげてください。
3.<重度>殺虫剤を使って駆除する
カイガラムシが大量発生している場合は、殺虫剤の使用がおすすめです。
殺虫剤といってもスプレータイプのものや、土にまいておくタイプのものがあります。
即効性のあるスプレータイプで表面上のカイガラムシを一気に駆除。
その後、土にまいておくタイプの殺虫剤で予防します。
ただし、殺虫剤は強力すぎるので多肉植物の健康を害さないように注意してください。
※殺虫剤の多用で起こる症状
- スプレータイプ:多肉植物を冷やしすぎてしまう
- 土にまいておくタイプ:植物が取り込みすぎて枯れやすくなる
カイガラムシの駆除がしづらい3つの理由
カイガラムシは他の害虫と比べて、駆除しづらいと言われています。
カイガラムシの特徴にわけて、その理由をご説明します。
理由1.硬い殻におおわれている
カイガラムシの成虫は硬い外殻に覆われていて、殺虫剤がききにくくなっています。
覆われているので効きにくいうえに、死骸の下に卵があると再び繁殖する原因になります。
理由2.水分をはじく
成虫の場合、外殻の表面がツルツルしていて水をはじきやすい特徴があります。
そのため、普通の水だけでは駆除するのが難しくなっています。
成虫になる前の卵や幼虫の段階では、洗い流せるので効果的です。
理由3.駆除の後に卵から孵化するケース
死骸の下や葉の裏といったわかりづらい場所に卵が残っていると、駆除した後に繁殖してしまうことがあります。
とはいえ、カイガラムシに殺虫剤が全く効かないわけではないのでご安心ください。
次に、カイガラムシに効き目のあるおすすめの殺虫剤をご紹介します。
カイガラムシに効くおすすめの薬<殺虫剤>
カイガラムシの駆除には、オルトランDXがおすすめです。
オルトランDXは土にまくタイプの薬で、薬の成分を吸い取った植物の葉や茎をカイガラムシが食べることで駆除します。
カイガラムシの場合、幼虫~成虫に効果があり、持続性のある薬です。
「オルトランではダメなのか?」というと、そうではありません。
ただし、オルトランDXはネオニコチノイド系殺虫剤「クロチアニジン」という成分を含んでいます。
この「クロチアニジン」のおかげで、吸汁型のカイガラムシにさらに有効な殺虫薬となっています。
こういった理由もあり、カイガラムシの殺虫剤にはオルトランDXをおすすめしています。
カイガラムシ専用の殺虫剤の後でも再発を繰り返すようであれば、土や鉢にもカイガラムシが付着している場合があります。
この場合は株を含めて消毒が必要ですので、トランスフォームフロアブル溶剤を噴出。
鉢や土を規定量の水で希釈して漬けてカイガラムシを除去しましょう。
栽培環境を見直してカイガラムシ対策をする
駆除や予防をしていてもカイガラムシが再発する場合は、多肉植物を育てている環境を見直してみましょう。
少し期間をあける理由としては、多肉植物がもともと乾燥に強い特徴があるためです。
カイガラムシは以下の様な環境を好む傾向にあります。
・日当たりの悪い場所
・風通しの悪い場所
こういった環境は、カイガラムシが繁殖しやすく、多肉植物の発育にも良くないので日当たり・風通しの良い場所に変えてあげましょう。
多肉植物の育て方については下記の記事でも紹介しています。
まとめ
カイガラムシの駆除方法について解説しました。
ご自身で行われている対策方法がうまくいかない際に参考にしていただければと思います。
今回記事でお伝えしたかったポイントは…
1.カイガラムシの発生具合で駆除方法をかえる
→いずれの方法も、死骸の取り除きを忘れずに
2.効果的に殺虫剤を利用する
→オルトランDXが殺虫剤・予防剤にも使えておすすめ
大量発生・再発生するならトランスフォームフロアブルで全体消毒を
3.多肉植物を育てる環境を見直す
→日当たり・風通しの良い場所で育てる
カイガラムシは多肉植物をダメにするだけでなく、傷口が原因で病気になったり。
また、排泄物に糖分が含まれているため、他の害虫を呼び寄せてしまう原因にもなってしまいます。
カイガラムシの発生に気づいたら、出来る限りはやく除去してあげること。
予防としてオルトランDXなどの粒剤を用法を守って使用することが大切です。
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この記事のライター紹介
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