今回の記事は、「多肉植物の種まきの方法」についてお悩みの方向けの内容となっています。
多肉植物の苗はホームセンターやネットの通販でもよく見かけることがありますから、ほとんどの方が苗を購入してお世話を始めているかと思います。
一方で、多肉植物の種だけの販売は見かけることが少ないかもしれません。
「多肉植物は種をつくらないのかな?」
と思われるかもしませんが、多肉植物も他の植物と同様に花をつけて種子をつくります。
とはいえ、種まきからの育て方はあまり知られていませんし、なんだか大変というイメージもついてしまっています。
今回はこういった疑問や不安にお答えして、多肉植物の種まきの準備・手順・気をつけるべきポイントについて詳しく解説いたします。
<目次>
多肉植物の種まきの準備は3つ
多肉植物の種まきをする前に必要な準備についてご紹介いたします。
種まきの準備で必要なのことは、主に以下の3つです。
種まき用の鉢植えの用意
種まき用の鉢植えは、底に穴が空いていているものであれば大丈夫です。
底に穴があれば土から余分な水分が抜けていき、過度に水分が溜まってしまうことを防ぐことが出来ます。
とはいえ、もし用意が難しい場合はプラスチックのコップやプリンカップなどでも問題ありません。
この場合は底に穴が空いていないので、穴をあけてから使用しましょう。
種まき用の培養土の選び
種まきに使用する土は、通常の多肉植物用の土がおすすめです。
これは種子の生育には特別な土を使用する必要はなく、多肉植物の株用の土で十分に発芽することが出来るためです。
「腐葉土や肥料の入った培養土の方が発芽しやすいのでは?」と思われるかもしれませんが、逆効果なので注意しましょう。
こういった培養土がNGな理由をご説明します。
確かに腐葉土や肥料入りの培養土は栄養満点ですが、コケやカビが発生しやすい環境でもあります。
多肉植物の種子が発芽して苗になるまではとてもデリケートなこともあり、コケやカビにすぐやられてしまうため栄養のある培養土は推奨されていません。
もし使用する場合も、多肉植物の株がしっかり育ちきってから使うこと。
また、肥料も液体肥料を水で薄めてスプレーする程度にしておきましょう。
種まきに使用する鉢植え・土の消毒
種まきに使用する鉢植えや土は消毒しておくことをおすすめします。
これは上記で説明したとおり、カビやコケにやられてしまう可能性があるためです。
鉢や土は熱湯消毒を繰り返し行い、カップなどの容器はアルコール消毒などが有効です。
種子の時期はもちろん、株が成長しても多肉植物はカビ対策が必須です。
多肉植物のカビ対策について、詳しくは下記の記事でもまとめています。
多肉植物の種まきの手順
多肉植物の種まきはとてもシンプルです。
簡単な手順をご紹介します。
1.種をまく培養土を湿らせる
→多肉植物の種子の発芽には、程よく湿った土が必要です。
多湿が苦手な多肉植物ですが、しっかり発芽するまでは土を保湿してあげましょう。
2.多肉植物の種をまく
→多肉植物の種はかなり小さいので、指先につけたり爪楊枝を使って土の上にのせます。
通常の植物とは違って、土の中へ埋めないように注意しましょう。
多肉植物の種まきで気をつけるポイントについては、次でご説明します。
多肉植物の種まきで気をつける3つのポイント
種まき後、発芽させやすくさせるために必要な3つのポイントをご紹介いたします。
<多肉植物の休眠期を避ける>
種まきをする時期ですが、できれば多肉植物の「休眠期」を避けましょう。
成長期でどんどん栄養を吸収している時期と比較すると、休眠期はどうしても多肉植物は元気がなくなってしまいます。
これは種子の状態でも同様で、元気のある成長期に種まきしておくことをオススメします。
とはいえ、「休眠期では発芽しないのか?」と言われるとそうではありません。
適切な気温に調節してあげるとで、どの季節であっても発芽させることは可能です。
次に、種まきの際の気温についてご説明します。
<発芽しやすい気温に調整>
もし種まきをする多肉植物の休眠期が分からなくても、適切な気温であればしっかり発芽します。
発芽しやすい気温の目安は、だいたい15℃から30℃と言われています。
屋外で栽培している場合は寒すぎず・暑すぎない春・秋のいずれかが良いでしょう。
屋内の場合は、冷暖房を調節して適切な温度に調節してあげましょう。
<成長後のために鉢植えを用意>
発芽してしっかりとした苗になると、多肉植物の株はどんどん大きくなります。
ある程度の大きさになったら、種まきで使用した発芽用の鉢植えから植え替える必要があります。
というのも、小さい鉢植えのまま大きくなってしまうと根っこが広げにくくなり、成長阻害や根詰まりといった悪影響を及ぼしてしまうためです。
準備を急ぐことはありませんが、株が成長し始めたら少し大きめの鉢植えに植え替えすることをおすすめします。
多肉植物の種子の保存方法
すぐに種まきをしない場合は、種まきの時期まで多肉植物の種子は冷暗所で保存することをおすすめします。
これは、冷やすと休眠させることが出来るためです。
具体的な保管方法としては、種を袋に入れて冷蔵庫の中で保管しておく手法があります。
保存期間についてですが、一般的には冷暗所で1~2週間程度が保存出来る目安とされています。
というのも、これ以上の期間が経過すると発芽率が低くなってしまうためです。
長期期間する場合は、発芽しないことも考慮して種子を多めに揃えておくと良いでしょう。
多肉植物の種まきを成功させるために|今回のまとめ
今回は多肉植物の種まきについてご紹介いたしました。
多肉植物の種まきの手順は初めての方でもすぐに出来るかと思います。
とはいえ、種まきしたものがすべて発芽するわけではありません。
発芽を成功させるためにも、事前準備や気をつけるポイントをおさえていただければと思います。
鯨の多肉園では、多肉植物の育て方に役立つ情報を定期的に発信しています。
気になったことがあれば、ぜひ本サイトの記事を参考していただければと思います。
この記事のライター紹介
創(TSUKURU)
後ろ向きに前向きなMinitsukuブログ運営者。
WEBライターの経験を活かした、人生コンテンツをメインに情報発信するブログをやっています。
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